今年の冬は暖冬のせいか、梅雨のように雨が多くなっていますね。
ただでさえ洗濯物が乾きづらい冬なのに、雨まで降られたらもう手の打ちようがありません。
冬は乾燥しているので、加湿器の替わりに室内干しをする方も多いと思いますが、場所を取って邪魔になりがち。。
ハンガーラックなんぞ置こうもんなら、1度出したが最後、ごちゃごちゃして部屋が汚くなってしまいます。
天井から降りてくるタイプの物干し竿とか、新築の時につけておけば良かったと後悔している主婦の方もさぞかし多い事でしょう。
今回は、そんな方に向けた「室内物干しワイヤー」のご紹介です!
壁にネジで固定する商品なので、戸建てや分譲マンションに住む方向けの商品ですが、最後に賃貸に住む方でも使う裏技を伝授します(ちょっと無理矢理ですが)。
取り付け方から良かった点、イマイチだった点など、できるだけ細かくお伝えしていければと思います。
それでは行ってみよー!
森田アルミ工業・室内物干しワイヤー pid 4Mとは?
森田アルミ工業という会社自体を知らなかったのですが、大阪にある建材メーカーらしいです。
Wikipediaを見ると、グッドデザイン賞を何度も受賞されており、デザインにも特化したメーカーである事がわかります。
今回ご紹介するpidもグッドデザイン賞を受賞しているというだけあり、洗練されたデザインになっています。
当然、デザインだけでなく商品の性能も優れています。
細かいオススメポイントは下の方でお伝えしますが、こんな方に是非ともオススメしたいです。
こんな方にオススメ!
- 壁にネジで固定OK
- 電動ドリル所持、下地センサー所持
- 室内干しをしたいけど、オシャレさは維持したい
- すぐに出せてすぐに片付けられる物干しが欲しい
- たくさん干しても壊れない丈夫なものが欲しい
そりゃみんなそうだろ!みたいな項目が多いですが、それだけ良い商品ということです。
ただ、取り付けには多少道具や準備が必要なので、その辺りも下の方で説明します。
良かった点
商品がコンパクト
室内干しを本気でやろうと思うと、
- ハンガーラックを置く
- 天井吊り下げ式の物干しを設置
- カーテンレールの上に取り付けるタイプの物干し竿を設置
と、物干し竿になるモノが必要なので、どうしても大きくなりがちですよね。
その点、この商品はワイヤー巻き取り式なので、丈夫でコンパクトに仕上げられるという仕様です。
カーテンレールの上に取り付けるタイプと迷いましたが、収納時のスマートさが決め手となり、ワイヤータイプを選択しました。
(ちなみに、カーテンレールの上につけるタイプとはこんな感じ↓)
壁にガッチリ固定できる
この商品は、下地(柱)がある壁にしか固定できません。
ここはとても大切なので、取り付けたい所に下地が無い方は、諦めないといけません。
下地がある所に長いネジを打ち込んで取り付けるので、そうそう外れないような安定感があるとも言えますね。
ワイヤーをロックできる
この商品は、本体側に2つのツマミがついています。
右側は引っ張るとワイヤーが出て、左側はそのワイヤーをロックするツマミです。
ワイヤーを伸ばして引っ掛けた後、ロックをかければワイヤーがたるみにくくなります。
写真のように、洗濯物の重みで多少は下がりますが、ワイヤー自体はザラザラした手触りなので、ハンガーが真ん中に寄ってきたりすることはほぼありません。
ゆっくり巻き取る
ワイヤーを外す時、手を離すと自動で巻き取られる仕様なのですが、かなりゆっくり巻き取られるので安全です。
こんな頑丈なワイヤーが掃除機のコードのような勢いで巻き取られるとめちゃくちゃ危ないですし、壁が傷だらけになりますからね。
あんまり手を離す人はいない気もしますが、うっかり手を滑らせても安心です。
オシャレで目立たない
これは重要ですね!
室内干しをするのであればなるべく広い部屋を使いたいですよね。
家で1番広い所といえばリビング。
ただ、リビングに物干し竿がむき出しの状態というのはジジ臭くてイヤッ。
そう、そんな方にピッタリの商品です。
写真のとおり、元々家に付いていたのかと思うような仕上がりで、我が家はカーテンにちょうど隠れるような位置につけたので、ワイヤーを収納した状態ではほとんどわかりません。
イマイチな点
場所を選ぶ
上でも少し言いましたが、下地がある壁の部分にしか取り付けられません。
家の骨組みである木の柱に打ち込むイメージです。
これは必ず守ってくださいね。
柱がない所に打ち込んで使うと、重みでハズれたり、ひどい場合は壁が剥がれたりするかもしれません。
悲しいことになる可能性大なので、下地センサーを使いつつ、壁をコンコンして下地を探してください。
あと、柱の中央にネジを打つんですが、これは細かくなるので下の注意点で説明します。
ちなみに、コンクリート壁とかにも一応つけられるようにはなっているそうです。
取り付け準備が大変
何が大変かというと、
- 工具の準備
- 取り付ける位置の計測
ですかね。
工具は、ネジを回す&壁に穴を空けるために電動ドライバーが必要なのですが、穴を空ける用のドリルのサイズが指定されています。
詳しくは下で書きますが、これは守らないと大変なことになるので、必ず用意してください。
取り付ける位置の計測ですが、柱に打ち込む場合は位置が限られてくるので、ワイヤーの長さ、角度、高さなど、実際に干した時に邪魔にならないかも含めて検討する必要があります。
どちらも手を抜けない部分なので、買う前にしっかり確認しておきましょう。
手軽に変更できない
柱にネジを打ち込むので当然ですね。
ネジを打ち直せばもちろん場所を変えられるのですが、ネジが長く、深い穴が空くので、外してしまうとそれをふさぐ作業も大変です。
家具を置いたりする可能性が低い場所に取り付けるようにしましょう。
買う前に注意するポイント
設置にはそれなりの条件が必要なので、買う前に設置場所を十分に調べるようにしましょう。
斜めに取り付けたい場合
この説明書の通りですが、斜めに取り付けたい場合は限度があります。
重みで外れてしまっては元も子もないので、この説明書の範囲内で収められるかどうか、しっかりチェックしておきましょう。
柱に打ち込む位置
ワイヤーが収納されている大きい方のパーツについては、ネジを打つ穴(縦に2つ)が少し右側についています。
そのネジ穴が柱の中心に来るように打ち込むので、柱の中心から若干横にズレます。
柱があるからといって安心せず、上記のように横にズレても取り付けられるかどうか、しっかり確認しておきましょう。
工具は揃えられるか
私は工具をケチったばっかりに、エライことになりました。。
取り付けた感じから行くと、
- 電動ドライバー
- 木工用ドリルの刃(φ3mm)×5cm以上
- メジャー
は絶対必要です。
特に2つ目。
私は木工用ドリルの刃を、すでに持っていたφ2mm×4cm程度の長さのモノがあったのでそれで代用したのですが、これが大きな間違いでした。
打ち込むネジが5cm程度で、打ち込むネジがスムーズに入るように空ける穴なのですが、私が空けた穴は1cmほど浅く、穴の広さも1mm小さかったので、ネジ頭にかなりの負担がかかり、ネジ穴が潰れて空回りしてしまいました。
しかも、残り1cmという深さまで入っていたので、押すことも引くこともできず、どうにもできなくなってしまいました。
最終的にはペンチで引っ張りながらゆっくりと回して外すことができましたが、通常であれば30分〜1時間程度で終わる作業が、推奨しているサイズのドリルの刃と、頑丈なペンチを買いに行く羽目になり、結果1日半ほどかかりました。
こんなことにならぬよう、工具は言われた通りにちゃんと揃えましょうね(/ _ ; )
(おまけ)アパートなどで付けたい場合
ここまでは戸建てやマンションなどで壁にネジを打ち込むことを前提に書きましたが、多少のお金と手間をかけても良いのであれば、アパートなどの賃貸物件でもディアウォールを使えば可能です。
少し前に話題になったディアウォールですが、コレを壁の両側に設置し、ワイヤーを打ち付ける作戦です。
ウチはパントリーをディアウォールで作りましたが、キッチリサイズを測って使えば頑丈な柱になるので、十分に使えそうです。
ディアウォールと2×4の柱が必要なので、少し費用はかかります。
ただ、ディアウォールはかなり頑丈なのでおそらく問題ないとは思いますが、私も実際に試した訳ではありません。
十分に検討していただいて、戸建ての方でも壁に打ちたくない方など、最後の手段として使っていただければと思います。
結論:つけられる環境があるなら付けるべし!
本当につけられるかという検討や準備が中々に大変ですが、付けられる事がわかったらスパッとやってしまいましょう。
室内干しに困っていて、付けられる条件が揃っているならもうコレで間違いないというぐらい良い商品です。
良い商品ですが、それなりに価格もするので、しっかり下調べには時間をかけましょう。
ぜひ、皆さんも試してみてくださいね!