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【野球・投手】イップス経験者が語る!ピッチャーがイップスを克服するのための具体的な練習方法とは?

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どうも、ホインです。

少し前に私のイップスの経験談を書きましたが、今回は「元投手でイップス経験者の私が今考える、ピッチャーのイップスの具体的な改善・克服方法」について書きたいと思います。

大まかな手順としては、

  • 投球フォームを忘れる
  • コントロールの不安を無くす
  • 継続する

という流れです。

自身の経験をもとに、あの時こうすれば良かったという思いも込めて書きます。

↓前回書いたイップス経験談↓

【高校野球】高校1年の時にイップスを発症したピッチャーが大学の草野球で克服した話ある投手のイップス体験記です。高校1年時の発症から大学1年時の克服までと、自分なりの原因と対処法を書きました。...

そもそも前提として、イップスの症状は人それぞれなので、私のような症状ならこうする、という視点で書いています。

1人でも誰かの助けになればう本当にうれしいです。

それでは行ってみよー!

ピッチャーがイップスを克服するための考え方

ピッチャーのイップスと言っても、原因や症状は様々です。

  • コントロールが突如乱れる
  • ある特定のコースだけ投げ込めない
  • ピッチャーゴロの送球だけ乱れる

など症状は様々で、発症のタイミングも人によって違います。

前回の記事でも書いた通り、イップスは

  • 技術面
  • 精神面

の両方が複雑に絡み合って起こるものだと私は解釈しています。

この2つについて、イップスを治すために目指す方向性ですが、

  • 技術面→狙った所にボールを投げる技術
  • 精神面→いつでもストライクを投げられるという自信

に絞り、その他は排除して取り組みましょう。

いやいや、何を当たり前な事を…

と思った方!

ここで大切なのが「上記以外の要素は完全に排除する」ということです。

ピッチャーだと誰しもが常に意識している

  • 球の速さ、キレ、球筋
  • フォームの綺麗さ
  • リリースポイント
  • 肘の位置
  • 良い時の感覚との違い

などはもちろん、他にも気になる点を上げればキリがありません。

ピッチャーは特に繊細なポジションなので仕方がない部分もありますが、まずはイップスを治さなければ試合になりません。

なので、まずは「ただストライクを投げる」ことだけを考えましょう。

イップス克服の手順

手順ですが、まずは精神面の不安を取り除かなければフォームを自由に意識できないので、

「精神面→技術面」

の順番にじっくり克服していきましょう。

手順1:フォームを忘れる

投げ方を忘れると言った方がわかりやすいかもしれませんが、まずは今のイップスの状態をリセットしましょう。

ここで言う投げ方というのは、「投げる感覚」を忘れるという意味です。

イップスの状態は、ハッキリ言ってゼロではなくマイナスの状態です。

まずはゼロに戻すことが前進だと考えましょう。

ゼロに戻すために手っ取り早いのは、ノースロー調整を行うことです。

しかも、割と長い期間を取りましょう。

大怪我をして長期離脱したぐらいのイメージで、できれば1ヶ月ほどボールは握らない事にチャレンジしてみて下さい。

基礎トレーニングやバッティング練習はもちろんOKですが、とにかく手にボールを持ってスローイングしないことを徹底してください。

シャドウピッチングももちろんNGです。

イップスの状態では、投げ続けてマイナスなイメージを払拭する事が難しい上に、かなり時間がかかります。

それであれば、一旦感覚を鈍らせてリセットさせた方が前進が早いです。

1ヶ月もノースロー調整を行うと、全く違った感覚で投げられますよね。

ただ、周りから見ると案外フォームって変わってないみたいなので、完全に退化することはないので安心してください。

この感覚のリセットは私自身の克服体験からきています。

高校卒業から大学の草野球まで本当にノースローでしたからね。

半強制的かつ短期間でリセットするには、この長期間のノースロー調整が1番手っ取り早いと思います。

手順2:野手投げでコントロール重視

感覚のリセットが出来たらすぐに以前の良い感覚で投げられるんじゃないかと思いがちですが、それは絶対にやめてください。

自身の失敗体験と成功体験から、過去の感覚に結果的に長い時間を経て戻ることはあっても、意識してすぐに戻ることはまずないからです。

一気にゼロから10に持って行こうとするのではなく、遠回りかもしれないですが、1段ずつ確実に積み上げて行きましょう。

では、まずは近距離のキャッチボールからです。

右投げの場合、左足を一歩前に踏み出した状態で立ち、ボールを持った手は内野手のスローイングのように耳の横にある状態からスタートしてください。

グローブのある左手は自由でOKです。

膝軽く曲げて柔軟にしてください。

その状態から、相手の胸に収まるようにコントロールすることだけを意識して投げてください。

コントロール以外のスピードや回転はまったく気にしなくて良いです。

ある意味ダーツのようなイメージで、相手のグローブが胸からまったく動かないぐらいにコントロールできるように練習しましょう。

ある程度できるようになったら、徐々に距離を広げていきましょう。

距離を伸ばしても、意識するのはコントロールのみです。

この手順2はめちゃくちゃ丁寧に練習してください。

ここでコントロールに自信をつけることが、イップス克服のよりどころになります。

手順3:足を上げて投げてみる

手順2である程度コントロールできる自信がついたら、次はセットポジションで足を上げて投げてみましょう。

この時の注意点ですが、通常、右投げのピッチャーであれば、左足を上げて右足に力を乗せながら体重移動をして力をボールに伝える、と教えられてきたと思います。

ここでは、その力の伝達は一切無視して投げていきましょう。

「足はただ上げるだけ」というイメージです。

セットポジションで足を上げた後の体重移動から、先ほどの手順2の投球がスタートする感覚です。

力の伝達や連動は完全に無視して、いかに手順2のスローイングと同じ感覚を作るかだけを考えます。

これができれば、ストライクを投げられる投球フォームが完成します。

ここでもコントロール以外の全てを無視して投げてください。

手順3がしっくり来なければ一旦手順2に戻り、感覚を掴んだらまた手順3、を繰り返してコントロールに対する自信をつけます。

こんな感覚でやってたらすんごく変なフォームになるのでは?と思うかもしれませんが、周りから見るとこれが案外変わっていないんです。

フォームって不思議ですよね。

手順4:力を込めて投げる

手順2、3を繰り返してコントロールに自信がついたら、初めて力を込めて投げていきます。

もうおわかりだと思いますが、ここからは状態に合わせて手順2〜4を繰り返していきます。

これを繰り返すと、コントロールが乱れても試合中に修正が効くようになってきます。

最後に

手順を文字だけで伝えるのがなかなか難しいのですが、そもそも投球フォームは動きが複雑過ぎます。

なので、私はコントロールを重視した野手のスローイングを参考にして、それを取り入れる形にしました。

今回の記事は私の経験から来るノウハウなので、あまりどこにも載っていないやり方だとは思います。

一応、私自身は克服して昔より良い状態になっているので、本当にイップスで苦しんでいるピッチャーに試してほしいです。

1人でも多くのイップス患者が治りますように。

以上、ホインでした。

ホイン
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またね!