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【ふんわり書評】ザ・ファースト・ペンギンス/松波晴人

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どうも、ホインです。

先日、新しいマーケティング関連の本を読んだのでレビューしていきたいと思います。

前回はストーリー仕立てで非常に読みやすい「ドリルを売るには穴を売れ」でしたが、今回の「ザ・ファーストペンギンス」も負けず劣らずな読みやすさでした。

(ちなみに「ドリルを売るには穴を売れ」のレビューはこちら↓)

【ふんわり書評】ドリルを売るには穴を売れ/佐藤義典「ドリルを売るには穴を売れ」を読んだ感想です。初心者の入りの一冊としては最高ではないでしょうか。本質に触れているので、原点に戻る意味でも一度読んでみてほしいです。...

「ドリルを売るには穴を売れ」はマーケティングの基礎的な知識をわかりやすく網羅した内容で、「ザ・ファースト・ペンギンス」は基礎的な知識を抑えながらアイデアの出し方に着目した内容というイメージですね。

アイディア出しは悩みやすいポイントだと思うので、ちょうど行き詰っている方は新しい発見があるかもしれません。

新しくアイデアを生むような仕事をされてらっしゃる方には特にオススメですよ。

それでは行ってみよー!

 

本を読んだ理由

前回同様、仕事で必要になったので読みました。

マーケティングの基礎的な部分は「ドリルを売るには穴を売れ」の方で学んだつもりなので、より実践的な本を探していた所、同僚から勧められたのがこの本です。

仕事でマーケティングめいたことにちょこっと参加することになり、分析とアイディア出しを繰り返していたのでちょうど良いなと思い購入。

ストーリー仕立てな点も気に入りました。

 

本の内容

この本の特徴をザックリまとめると、

  1. 本に厚みはあるが、ストーリー仕立てなので読みやすい
  2. 「新しい価値を創造する」という現代では特に重要な課題を題材としている
  3. アイディアを出すための方法をいくつかの視点からわかりやすく解説している
  4. 感覚的なアイディアを人に説明する際のフレームとして使える

といった感じです。

特に、③のアイディア出しは個人的にものすごく参考になりました。

感覚的に出てくるものを人に説明しやすく解説してくれているので、「これでいいんだ!」という気持ちになり、考えることがすごく楽しくなりました。

 

ストーリー部分はファンタジーの要素もあって結構ぶっ飛んでいますが、上司立ち振る舞いへの不満など、会社あるあるも随所に散りばめられています。

人物は個性があって魅力的ですし、先の展開が読みにくいので結構引き込まれます。

アイディアの出し方については割と独特な表現で書かれていて面白いです。

小難しく書いているわけではないので、さっそくやってみようかなーってなる人も多いと思います。

 

感想

おすすめレベル  ★★★★☆

マーケティング本として見ると、基本は抑えてくれていますがややアイディア出しに寄っている内容だと思います。

ただ、そのアイディア出しの部分が秀逸なので、そこが知りたい方には★×5以上の評価をつけるレベルです。

思いつきだけで進めてしまう人は相手に説明する方法を、ひらめきが生まれなくて悩んでいる方にはアイディアを出す方法を知るきっかけになるかもしれません。

ウチの会社は感覚的なモノを嫌って何でもかんでも論理的に進めようとするので、「感覚的な案=ダメ」だとハナから相手にされないことが多いです。

この景気でみんな石橋をたたいて渡ってますから、どこの会社もそうなんですかね?

企業は大きければ大きいほど説明する機会が多く、論理的にわかりやすく説明がつくものしか受け入れられない傾向が高まるように思います。

もちろん、ある程度の論理性がなければ費用や時間は投資できないのもわかるんですが、論理性だけでは先手を打ちにくいのが現場としてもどかしいんですよね。

いわゆるPDCAのPからじゃなくて、DやAから始める時代なのかも。

簡単にモノが売れない時代だからこそ、説明できない所にあるモノを大事にしなければいけないような気がしています。

(まぁ、これもあんまり説明できていないですね。。)

 

とにかく単純に読み物としても面白いですし、2018年出版と比較的新しい点もいいですね。

興味のある方は一読の価値ありです!

以上、ホインでしたー。

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